能の話

 最近友人に、漫画「ガラスの仮面」を基にした創作能、「紅天女*1を一緒に観に行かない?と試しに声をかけた事が原因だと思うのだが、久しぶりに能の夢を見た。

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 私は何かの演能にて、地謡(まあ、コーラス隊みたいなもの?和製ミュージカルで、あらすじ部分を歌ってる人だ、っていうか。)に参加させてもらっているようだ。ただ、上演している会場が何故か能楽堂ではなく、弓道場だ。
 (上右図参照)普段、弓を射ている板間が、能楽師たちが演じるステージ。的の方角が客席側だ。さらに板間から向かって右手に、的を替えに行ったり出来るような廊下が渡っていて(この辺ウチの高校の弓道場の構造と同じなのかな?あまり記憶が定かじゃないなぁ)、この廊下部分に、地謡囃子方の皆様が並んでいる。さらに、この廊下の向かいに何故か劇場のバルコニーみたいなやつが取り付いていて(映画とかで、貴族のマダム達がオペラグラス片手に観劇してるような感じのバルコニー。)ここで何故か、演能の最中に劇が執り行われていた。


 …このバルコニーの劇って、能の劇中劇なのかなあ?それとも能の間の狂言の代わりかもしれない。ともかく、何だか知らないその劇は、シェークスピア?かなにかのシリアスな劇を、あえてコメディー調に変換したような劇だった(最初からコメディーのものを演じれば話が早いだろうに、そうではない)。ふと気がつくと、すんごいドレスを着て演技してる役者は、能楽サークルの先輩、大川麻里(仮名)・川戸麻里(仮名)さんだ。私はひたすら感心したり茫然としたりするのだった。