ある海賊の話

 主人公は、気ままな海賊暮らしを営む男。と言っても、夢の中で私が“こいつは海賊だ”と理解しているだけで、実際に海賊行為をしている様子は見られないが…。冒険家と言う方が正確かもしれない。冒険?が一区切りつくと、海賊たちは鋭気を養いに、故郷の島に船を向ける。
 その主人公の後をいつもくっ付いている少年が一人。船の中でも故郷の島でも、酒場に行く時だろうがいつも一緒。振り払っても離れない。
 今日も主人公は酒場に現れる。その酒場は主人公の幼馴染の女(とその親)が経営していた。カウンターで酒を出しながら主人公と女が会話する。
 「相変わらずね。貴方達はもはや海賊じゃないわ。」
 …女の論が具体的にどういう指摘だったかは忘れてしまったが、少なくとも何やら否定的な言葉に対して、少年が逆上する。「あんたに何がわかる!」すぐに主人公が金をテーブルに置きながら少年の首根っこを引っつかんで、外に向かう。「騒がしてわりぃな。ごっそさん。」
 場面変わって、次の日だろうか。主人公と少年が釣りをしている。少年が言う。「○○さん、なんであんなこと言わせておくんですか!?」
 主人公が笑って答える。「奴の言う通りだからだよ。」


 呑気にこんな会話を交わしているこの時は、その夜嵐の海の中、これまでの海賊稼業の、否、自らに対する評価・環境や価値観が激変する出来事が起こるのを、島の人間たちも少年も、無論主人公当人も未だ知る由も無かった…(が続き忘れた)

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 前にも海賊の夢見たなー。なんかのメタファーだったらやだなー。