女に振られた

女に振られた

 夢の中の性別で、私は男だ。
 気になる女が居る。もう多少卑怯な手段を使ってでもモノにしたい…ぐらいに思いつめていたが、卑怯な手段を企む暇もなくあっさり振られる。お決まりの「好きな人が居るの」というやつだが、彼女のその「好きな人」というのは、女だった。しかも既にうまい事やっているそうな。
 ショックで体調を崩して寝込む私の部屋に、彼女が見舞いにやって来た。なんとも残酷だ。そしてアジア風香草入りのお粥を作ってくれたのだが、コレがまたマズイ!彼女も「アンタが作るほうが上手いかもね」と言い、私も「確かにな」と答え、パジャマで起き出してセコセコお粥を作り直すのだった。