テニス格闘技・鬼娘の決意

 ポニーテールの女の子が宙に浮いて、ゆっっくりとコマのように回転している。どうやらこの娘が主人公らしい。実写じゃなく、漫画絵。「エースをねらえ」だか「ガラスの仮面」みたいな感じの少女漫画的な絵柄で、白目を剥いている。このなんだか分からない動き(回転)は、どうやら彼女の心象風景を表しているようだ。


 現在、ポニーテール(仮称)は男女混合の総当りバーリ・トゥード戦とでもいうのか、テニス格闘技大会(?)に出場しているのだが、さすがに性差には抗えず、男性のパワーテニス(っていうの?「エースをねらえ」でそんな単語が出てきた気が)に翻弄され、苦戦していた。容赦なく飛んでくるボールや鋼鉄のテニスコートによって彼方此方を擦りむき、傷だらけの彼女は心が折れる寸前だ。
 くるくる回りながらも、今にも崩れ落ち、リタイアしそうなポニーテール。だが、その時ふと顔を上げると、周囲には彼女と同様、他の選手たちもゆっっくりとコマのように回転しているのが見えた。ポニーテールの心象風景と他の選手たちの心象風景がシンクロしてきているのだろうか。
 他の選手たちは一見涼しげな表情でくるくる回っているが、よく見ると時折、苦痛に顔を歪ませるのが分かる。“ああ、苦しいのは私だけじゃない…!皆が耐えて戦っているんだ…!”
 ポニーテールは決意する。“辛いのは皆同じ。ならば、我慢比べに負けるわけにはいかない” いっそう「カッ!」と目を剥くポニーテール。 “――私には、負けられない理由(ワケ)があるのだから!”


 …と、ここで “負けられない理由(ワケ)”とやらの、これまでの半生の回想が始まるのだった。幼い頃に村の祭祀的理由で「鬼」と定められ、人肉を喰らって生きてきたこと…。幼馴染たちとボートに乗って村を後にした時のこと…。等々。
 でも長くて面倒になったので終わり(気が向いたら書き足すか別立てで書くことにする)。――(はてな夢日記


 追記・続きはこちら → テニス格闘技の主人公の過去 - 見た夢を淡々と記録するよ