悪徳商法、疑似科学にテロを


 …友人が、マルチ商法に、はまってしまった。健康に関する怪しい効能を煽った商品だ。
 と言っても、幸い?その夢の友人は実在の人物ではない。いくら夢とはいえど、本当に本当に悲しい夢だったので、リアル友人知人でなくて良かったと思う。(勿論リアル知人であるなしにかかわらず、悪徳業者が蔓延ることや被害者が後を絶たない現実は悲しいものである) 
 
 友人は我々の必死の説得にも応じず、逆に疑い深い私を哀れんでくれた。 「じゃあ、taoyameburi ちゃんはテレビがどうして映るか知ってるの?ラジオがどうして聞こえるか分かってるの?理解なんてしてないでしょう?それなのにどうして“根拠がない”だの“証明されてない”だの科学を振りかざせるの? …結局 taoyameburi ちゃんだって、科学と言う名前の宗教を信じてるだけじゃない。」
 我々はそのマルチ団体と戦いを続けるも状況は悪化するばかり。とうとうTナントカ(うろ覚え)というテレビ局が、おかしな健康番組でその商品を紹介するに至った。(Tナントカ、なのでTBSかと思いきや、そのテレビ局は浅草に建っていたので夢の中の架空の局らしい。)
 いよいよ思いつめた私は、愚かにも暴力という手段を選ぶ。その健康番組の公式BBSで知り合った有志たちとレジスタンスを結成、Tナントカを襲撃する計画を立てた。(…なぜ悪徳業者に直接たち向かわないのか、分からん。)


 Tナントカへは、浅草サンバカーニバルに紛れて殴りこみをかけるのだ(なんでだ)。各人が、色とりどりの衣装に身を包み、Tナントカへ向けて熱狂の渦に身を投じてゆく。はるかに続く極彩色の波の中へ、ジョン・ウー映画ばりのスローモーションで一人、また一人と…   ――(はてな夢日記