気がついたら産んでいた

 備忘記録。「たとえ夢を見ても、覚えてなんていられない」と思い込んでいた私が「もしかして、頑張れば出来るかも?」という気分になってきた、この夢日記をつけるにあたってのきっかけとなった夢。3月中旬〜末頃に見た。「正夢になったら嫌な夢」No.1だな。

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 身に覚えがないのだが…赤ん坊を産んでいた。
 そうは言っても、結婚しているとかパートナーが側にいるとか、そういう様子は見られない。今住んでいる狭くて散らかったアパートに、そのまま住んでいる。私は布団を敷いてがーがー眠っている。赤子も眠っている。
 この赤ん坊、ごくごく普通の健康そうな赤ん坊なのだが、サイズだけがちょっと変わっている。小さいのだ。ポケットモンキーサイズというか。でも、育ってないって訳じゃなさそうで、縮尺だけ小さいのだ。何故かは知らんし夢の中では疑問にも思っていない。なにせポケットモンキーサイズなだけに、ベビーベットとか用意してないらしく、枕もと(左手)に寝かせている。赤ん坊がぐずりだしたので、私はもそもそ起き出した。どうやらオムツらしい。手を伸ばせばすぐに赤ん坊に届く。眠い目をこすりながらオムツを取る…
 ビョオオオオオオオオオオオオオオオ!!
 …勢いよくおしっこ引っかけられた。っていうかおしっこが止まらん。
 この例えは人を選ぶと思うが、イメージとしては「まんが日本昔話」とかで、“ひょうたんの栓を開けると中から勢いよく水だか酒だかが溢れて溢れて川となり海となり…”って感じ?
 あとは、長年生きてきてリアルで見たことはたった一度きりしか無いが、“水道の蛇口をひねろうとしたら根元部分からパカッと外れてしまい、横っ飛びに水が爆出し始めてそれをアワアワしながら手でさえぎったら、四方八方に水が飛び散り人間スプリンクラー”って感じ?
 とにかく私に向かっておしっこを飛ばしながら泣く赤ん坊。あっと言う間に部屋が尿の海だ。
 「・・・・・・。」成すすべもなく、しばし茫然とする私。モンキーサイズの体のどこに、これだけの尿を溜め込んでおけるのだろうか。まさに夢ならではのダイナミズム!
 しかし、いつまでも茫然としていても仕方がない。ムカつきながらもとりあえず風呂に入る事にした。自分も赤子も洗ってやらねば尿まみれだ。赤ん坊を風呂に入れるという経験は私には無いのだが、なんとなくイメージするのは、優しく横抱きにして一緒に湯船に浸かったりタライにそっと浸けたり、という図柄だ。さりながら、なにせこれは夢であり、赤子はポケットサイズだった。自らも赤子もひん剥いて風呂場に向かい、風呂の椅子に腰掛け、おもむろにシャワーの口をひねる。そして「優しい横抱き」イメージなんのその、左手で赤子の体をわしづかみ(サイズ的に可能なのだ)右手にシャワーを持ち、ジョワワワワー!とお湯を上下させながら打ち掛けるのだった。