ボーイズ・ドント・クライ

 今朝見た夢は、ストーリー仕立てでとても面白く、夢を見ている最中も興奮気味だったにも関わらず、思い出せない。悔しくてたまらない。
 …代わりに、寝覚めが悪く無視しようとしていた昨日の夢を記載する。


 私は体育祭のようなものに参加している。だからと言って年若い設定になっているわけではない。いいかげん、いい年なのに、体操服にブルマだ。
 どういう基準でこの夢に出てきたんだか、周りに居るのは小学校〜現在までの知人がランダムに、親しいとか仲が悪いとかに関係なく登場してくれている。皆、短パンやブルマ。夢の中なので疑問には思わないが、絵的には大失敗のイメクラ大会というところか。
 共に行う遊戯、組体操、行進…特に親しい同士が集まっている訳ではないし(私の知人ではあるが、皆が互いに知り合いな訳でもないし)当然息が合う訳でもなく、あちこちで不協和音が起きている。もともと運動が苦手な私は「体育祭」というイベント自体にウンザリなので、少し休もうとその場を抜け出した。
 すると、(リアルで)今年2月にご結婚した、部活の堀田先輩(仮名・男)が声をかけてきた。彼もどうやらサボりらしい。そして彼の結婚式二次会で幹事を務めていた今泉先輩(仮名)も合流。メシでも喰うことになり、おごってくれるらしいのでご機嫌でついて行く。
 ご飯屋さんに向かう道すがら、堀田先輩が突然、衝撃の告白を始める。自分は実は男ではない。女なのだと…。妻もそのことは知っており、よき理解者であると…。
 なるほど、堀田先輩はわりと綺麗な顔立ちをしているが、女だったのかと納得した。(今泉さんに向けて話をしているので、私はこの場に居ていいのだろうか?と思うが、抜け出せない。)
 ちょうど彼らの住むアパートの前を通り過ぎ、堀田先輩の奥さんが上階のベランダから笑顔で手を振った。イタリア〜な感じのワンピース姿。美しいワンシーンである。
 彼の話を聞いて、さめた私にしては珍しく、障害に負けず理解しあう二人の愛に感動気味だ。胸を熱くしながら「私、応援します」と表明した。

          • -

 堀田先輩、奥さん、今泉先輩については、リアルでご連絡差し上げなければと思いながらもズボラなのでずるずると挨拶を先延ばしにしていた罪悪感ゆえの登場と予測される。
 また、「本当は女」のくだりは、前日の夜に映画『ボーイズ・ドント・クライ [DVD]』(1999年)の予告編を見て、「あー、重いからもう一回観たいとかは思わないけど、こんな映画あったよなー、ヒラリー・スワンクって美女なのに美少年だよなー、クロエ・セヴィニーも良かったなー」としみじみしていた事が原因だと思う。