不条理三部作

 確か中学か高校の時分に授業で習ったのだが、「“夢を見ない”という人が居るが、それは“見ない”のではなく単に“覚えていない”だけ。実は人間は睡眠中に4,5回(?)もの夢を見ている。」らしい。なぜ夢を覚えていられないのかというと、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)の関係が云々…詳細は忘れてしまった。
 いや、習ったと言っても理科や生物の授業ではなく、英語のリーディングの内容だったので少々心もとないのだが、試しにググって見ると、どうやら私の記憶違いではないようだ。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&c2coff=1&rls=GGLD%2CGGLD%3A2003-40%2CGGLD%3Aja&q=%E5%A4%A2%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%80%E3%83%AC%E3%83%A0%E7%9D%A1%E7%9C%A0%E3%80%80%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%83%A0%E7%9D%A1%E7%9C%A0&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=

 で、今回見た夢は明らかに3パートに分かれており、いわゆるその「睡眠中の4,5回」の内の3回ではないか?と考えているのだが。何度かウトウトと目覚めかけて、その時見ていた夢を「覚えておかなきゃ!こうで、こうで、こうだった!」と自分自身で噛み締めながら、再び眠りにつく…という事を繰り返していたように記憶するし。 
 まあいつもながら、途切れ途切れにしか覚えていないのが悔しいところ。


1パート テレビと犬と犬のえさとワニと喰われた財布
 テレビで興味のある映画をいくつも上映しており、どれを録画するべきか悩んでいる私。
 そこへ飼い犬が吠えまくって、思考を中断させられイラつく。腹が減ったのかな?餌の時間かな?と、ドックフードを椀に入れて外へ出る。
 椀を地面に置くと、残像だけで何モノか分からないのだが、シュッ!と空を切る音がし、目の前を何か黒い影が横切った。ドックフードもその一瞬で食い荒らされてしまった。
 何だ!?と考えているとまたすぐに横切る黒い影。一瞬で、たまたま手に持っていた財布に喰いつかれた。革の財布は半分喰いちぎられ、破れ目から千切れた紙幣が見える。
 と、目の前に、財布をゆっくり咀嚼する黒い影の正体が。
 30〜40センチの、小さなワニであった。ワニにしては小さく、空は飛ぶわ、残像しか見えないほど素早いわで不思議には思ったが、とにかくワニだ。
 ああ、犬が吠えていたのはコイツのせいだったんだな、イラついて悪かったな…と心で詫びた。


2パート 小学校建設に関わる不正、大火事、ラストはビルの中、飛行機での海外脱出
 小学校の建物の内外…職員室や音楽室・運動場等を、時にこっそりと身を隠し、時に昔の刑事モノのデカのごとく走り回る。なぜならこの学校の建設にまつわるキナ臭い話を知ったからなのだが、詳細は覚えていない(それなりにスリリングだったはずなので、残念)。
 そうこうするうち夕暮れの中、大規模な火事が発生する。小学校のみならず町じゅうに火が広がり、人々は追い詰められ、何故か、とあるビルへ。そのビルはホテルのような雰囲気で、壁がガラス張りで、高い吹き抜けのロビーがあるのだが、そのロビーへ避難する。
 なんだか知らないが、火の手はもはや日本中に広まったようだ。ビルの周りにも火の手が上がり、絶体絶命。その時、見通しのいいガラス張りのビルから斜め上に見える、救いの飛行機。共に不正を調査していた仲間と思われるが、詳細はよく分からない。飛行機は首尾よくビルのすぐ前に着陸し、そこに人々は我先にと乗り込んで、海外へと脱出した。小学校建設の不正はどうなったの?…我ながら訳が分からん。


3パート 浅草ロッカー大冒険、ナンチャン決め台詞「それが、浅草ロッカー」、皆で歌う
 ここで言う「ロッカー」とは、ロックンロールの「ロック」を指しているようだ。何やら数人の仲間(かつ、ロッカー)で海賊チックな大冒険が行われた(のだが、この辺ほんとに覚えてない)ようだ。
 ともあれ、どうやらロッカー達の故郷は浅草だったらしく、冒険後浅草に戻って、皆で無事を祝う。町の人々も集まってきて、お祭り騒ぎだ。
 何やらこのお祝いしている場所は、銀座の「ゆのじ」という居酒屋に少し似ていた。<参考>
http://www.artemis.or.jp/sketch/1999/0828b/
http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kanto/Tokyo/guide/0401/M0013005765.html
 そしてこのお祭り騒ぎの会場となっている店のオーナーはどうやら南原清隆氏らしい。ナンチャンはビシッ!と親指を立てたポーズを取り、このストーリーのオチをしめる台詞を。「それが、浅草ロッカー!」…渋く決めるナンチャン。なんとなく濱マイクシリーズを思い出す。それを契機に町の人々は、浅草ロッカーのテーマソングみたいなものを歌い踊りだす。インド映画のミュージカル部分を思い浮かべると、近いかも。なんだかよく分かんないまま終了。

 ちなみに1パート〜3パートの、とりとめの無い題名部(太字の部分)は、朝起きてすぐ私が取ったメモ書きをそのまま使用した。